「並行輸入品」のシャンパンとは?「正規品」との違いを解説

ワインショップで「正規品」「並行輸入品」の言葉を見たことはないでしょうか?

「並行輸入品」の方が値段が安いことが多いので「ニセモノなのではないか」と不安になるかもしれません。

しかし!ご安心ください!!ほとんどの場合「ホンモノ」です。

とはいえ、なぜ、こんな表記の必要があるのでしょうか。

この記事では「正規品」と「並行輸入品」の違いについてワイン輸入業者が、お伝えします。

シャンパンはもちろん、ワインの選び方の参考にしてみてください。

 

正規品とは「正規代理店」が輸入したワインのこと

正規品というのは「正規代理店」が輸入したワインという意味です。

海外のワイナリーから直接購入し、日本に輸入して、適切な環境で保存したうえでデパートやネットなどで販売することです。

「正規代理店」が輸入したワインには「正規品」と記載されているか、もしくは記載が無いものです。

日本で流通しているほとんどのワインは正規品なので、あえて書いていないものも多いでしょう。

しかし、高級なシャンパンやワインでは「正規品」としっかり書くことでアピールしている場合があります。

「並行輸入品」とは?

並行輸入品とは、直接ワイナリーから買うのではなく「他の国」を経由して輸入したワインです。

例えば、シャンパンを生産地のフランスから輸入するのではなく、アメリカやシンガポールなどの業者が自国に輸入したものを、さらに日本に輸入するのです。

その理由は大きく2つあります。

 

・希少価値の高いワインやシャンパンは、日本への割当量が決まっていて正規品として輸入できる数量が少ない。
・コストを抑える事ができる。

この記事では特に、「並行輸入品」が、コストを抑える事が出来る理由について見てみましょう。

 

 

並行輸入品が安いのはなぜ?

大抵の場合、並行輸入品は正規品よりも安く売られています。

他国を経由する分、手間がかかるので値段が高くなると考えるかもしれませんが、安く販売されている理由は色々あります。

為替の問題

輸入品の値段に大きく影響するのは「為替」です。

「正規代理店」は、基本的に、毎年またはリリースされたタイミングで、ワイナリーから購入するものです。

自分で買う時期を選べない分、為替の影響を受けやすいとも言えます。

しかし「並行輸入品」は、年をまたぐなどレートの良いタイミングで他国から購入することが可能です。

そのため「正規品」よりもコストを抑えて仕入れる事が出来るのです。

プロモーション費用がかからない

ワイナリーと契約して直接購入している「正規代理店」はワインの宣伝にもお金が必要です。

無名のワインを輸入して日本で販売を始めるのであれば、尚更です。

すでに有名なワインであっても、ブランドイメージのために広告費用をかけ続けなくてはいけません。

しかし「並行輸入品」は有名なものを輸入し、販売するだけなので、コスト削減になるでしょう。

どこからでも買える

「正規品」は、ワイナリーから直接購入しますが「並行輸入品」はどこからでも購入できます。

例えば、日本で人気のある銘柄でも、もしかしたらアメリカでは不人気なものかもしれません。

すると、アメリカでは日本よりずっと「安く」購入できるでしょう。それを輸入すれば、日本でも安く売れるのです。

 

では「並行輸入品」のシャンパンを購入しても問題ない?

このように「並行輸入品」だからといって、偽物というわけではありません。

『安く買えるんだったら最高!』と思うかもしれません。

しかし…

・わざわざ「並行輸入品」と記載があること
・値段が安いこと

これには、それなりの理由があるのです。

それは「保管状態」が分からないということです。

ワインやシャンパン、特に高級なものはとてもデリケートなので、保管時の温度や状況が悪ければ劣化してしまうのです。

ここで、もう一度正規品と並行輸入品の違いについて確認してみましょう。

正規品→ワイナリーから直接仕入れ、適切な環境で輸入しデパートやネットで販売する。ワイナリーと契約しているので、輸入もや保管も適切な環境で行い販売ルートも、はっきり分かる。
並行輸入品→来歴は不明。手元に届くまで、どんなルートを通ってきたのか分からない。

「並行輸入品」は、ワイナリーから、どの業者が、どこの国に輸入し、どれだけの人の手を渡ってきたものなのか、またどのように保存されてきたのか全く分かりません。

店舗に問い合わせたら教えてくれる場合もありますが、正規品ではないとアピールしているのは「そういうこと」です。

そのためワインやシャンパンの様にデリケートなものは、品質に差が出てきてしまいます。

 

「並行輸入品」か「正規品」かを調べる方法とは

お店に何も書かずに売っているシャンパンが、正規品かどうかを調べる方法があります。

有名なシャンパンであれば、調べればすぐに「日本」の正規代理店のページが見つかるでしょう。

有名なシャンパンは、大手の酒販会社が仕入れているものです。

裏ラベルに必ず記載のある「輸入元」と正規代理店が同じであればOKです。

オンラインの「総合酒屋」の様なインポーターが直接販売しているのでないところで買うならば、画像を確認してみましょう。

正規品であれば「裏ラベル」の写真を載せているところがほとんどなので「輸入元」と正規品インポーターが同じであれば、大丈夫でしょう。

もし不安がある場合には問い合わせてみましょう。高級シャンパンのような高いお買い物であれば遠慮せずにです!

 

「並行輸入品」のシャンパンか「正規品」のシャンパンか、どちらを選ぼう?

ワインやシャンパンだけではなく、日本には、化粧品やバッグなど沢山の「並行輸入品」があります。

それは「ニセモノ」か「ホンモノ」かだけの問題ではありません。

価格だけで決めるのではなく「何が違うのか」を知った上で、どちらを買うのか決めましょう!

 

Soleicのワイン・シャンパンは、すべて「正規品」でワイナリーより直接買い付けております。輸送はすべて「リーファー(冷蔵)コンテナ」で、保管倉庫も適切な温度湿度で管理しております。是非安心してお買い求めください。

 

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