これで怖くない!ソムリエが教える!シャンパンを上手に開けるコツ

「シャンパンを家で飲みたいけど、開けるのが怖い!」という声をよく聞きます。

炭酸ガスが入ったシャンパンは、間違えると、コルクが飛び出して天井に傷をつけてしまったり、吹きこぼれて大変なことになったりと…不安になってしまうかもしれません。

しかし、シャンパンを始め、スパークリングワインは、コツさえ知っていれば誰でも安全に開けられるものです。

力の弱い女性や、初心者でも簡単にシャンパンを開けるための、大まかなポイントは4つです。

1)開ける前に良く冷やしておく
2)ミュズレ(留め金)をつけたまま開ける
3)布巾などでしっかり抑えて開ける
4)コルクではなく、ボトルを回す

この記事では、シャンパンを、誰でも上手に開けられる「コツ」をお伝えします。

 

「ポンッ」より、「シューッ」と開けるのが上級者

テレビや映画で見るパーティーなどでは、盛大な「ポン!」という音と共に泡が噴出している様子かもしれません。

しかし、お家で飲む時には、シャンパンが噴出してしまっては大変です!

また、実は「ポン」という音を立てて開けてしまうとシャンパンの炭酸ガスが一気に抜けてしまうので、泡も少なくなってしまいます。

そのため「天使の吐息」と言われるように「シュー」っと小さな音でシャンパンを開けるのが、オススメです!

静かに開けるためには、開け方よりも「事前の準備」が大切です。

ではポイントを見ていきましょう!

 

 

「買ってきてすぐ」「届いてすぐ」のシャンパンは開けない!

冷えていたとしても、買ってきたばかりのシャンパンを開けるのはオススメできません。

炭酸ガスが落ち着いていない状態で抜栓すると、コルクが飛び出してしまう危険があるからです。

良く冷えた状態で買ってきたとしても、1時間以上は冷蔵庫で落ち着かせてから抜栓しましょう。

また、ボトルを振ったり何かにぶつけてしまったりした場合は、「しばらくボトルを立てて落ち着かせてから」開けるのもポイントです。

 

冷蔵庫で良く冷やす!

常温で保存していたシャンパンは、飲む前に良く冷やしましょう。

シャンパンを冷やすのは、美味しく飲むためだけではありません。

炭酸ガスは温度が上がると膨張する性質があるため、よく冷えていない状態でコルクを抜くと、勢いよく炭酸ガスが出て吹きこぼれてしまうからです。

冷やす目安は、冷蔵庫で3-4時間ほどです。

もし時間が無い場合には、氷水をたっぷりいれたワインクーラーで首までつけたボトルをいれておけば20分ほどで、しっかり冷えます!

ワインクーラーがなければ深めの鍋を使いましょう。氷が無ければ、保冷剤と水で冷やせばOKです!

 

トーション(布巾)を用意する

シャンパンを開ける前に「布巾」を用意しましょう。

レストランではトーションという白いナプキンを使用することがほとんどですが、家では布巾やタオルで、大丈夫です。

・万が一吹きこぼてしまっても、すぐ拭ける。
・留め金の上から開けるので、手が痛くなってしまうのを防ぐ。
・コルクが勢いよく出てしまった時にもすぐに抑えられる。

準備が完了したら、いよいよシャンパンを抜栓しましょう!

 

キャップシールを剥がす

はじめに、キャップシールを切り取り線にそって手で剥がしましょう

正式な方法では「ソムリエナイフで剥がす」と書かれているものが多いですが、おうちでは手で簡単にはがしてしまいましょう。

 

トーション(布巾)で抑えながらミュズレ(留め金)を緩める

トーションや布巾などで抑えながら、コルクを止めているミュズレ(留め金)を緩めましょう。

親指で抑えながら、ミュズレを緩めていきます。

この時、絶対にコルクから手は離さないように!!しっかり抑えておきましょう。

良く冷えていなかったり、知らぬ間に振動が加わっているシャンパンの場合、ミュズレを緩めた時点でコルクが飛び出てしまう危険があるからです。

ミュズレは緩めるだけで、外さない方が簡単に抜栓できます。コルクだけの状態にしてしまうと、滑りやすくなり、開けにくいからです。

コルクを抑えながらボトルを回す

シャンパンボトルを持ち、布巾等をかぶせたままミュズレ(留め金)とコルクをしっかり抑えたまま、ボトルを左右に回してガスを抜いていきます。

ポイントは「ボトル」を回すことです。

なぜなら、コルクよりもボトルの方が径が大きいので、少ない力で開ける事が出来るからです。

 

ボトルを斜めにする

ボトルを回していくと、コルクを抑えている手に、少しずつガス圧を感じてきます。

コルクが飛ばないように、しっかり抑えたままボトルを少し斜めにしましょう。

ボトルを、グリグリと左右に回していくと「シューッ」という音と共に、スマートにコルクが空きます。

 

注ぐ前に少し休ませる!

開けたシャンパンはすぐに飲みたいところですが、注ぎ口を軽く拭きつつ少し休ませましょう。

これには、ボトル内の泡を落ちつかせる効果があります。

グラスに注ぐ時には、一気に注ぐのではなく、ゆっくりとグラスに半分ずつ注ぎます。

少し握力が必要ですが、なるべくボトルの「底」を持って注ぐと、シャンパンに手の温度が伝わらず、冷えたまま飲むことができます。

 

しっかり準備すれば、誰でも上手に開けられる!

シャンパンなどスパークリングワインは、抜栓するのが怖くて、買うのを躊躇してしまうかもしれません。

でも、コツさえ知っておけば、誰でも安全に、スマートに開ける事が出来ます。

シャンパンを上手に抜栓するコツ

・必ず!しっかり冷やしておく。

・布巾等を用意しておき、ミュズレ(留め金)とコルクを一緒に抑えて抜栓する。

・コルクではなく、ボトルをゆっくり回しながら開ける。

 

何度か抜栓すれば、簡単に開けられるようになりますが、何度やっても開ける瞬間ワクワクするのがシャンパンです!

暑くなる、これからの季節。よーく冷やしたシャンパンをお家でも楽しみましょう!