TERRA COSTANTINO

生産者:ディノ・コンタンティーノ
    ファビオ・コンタンティーノ

1970年代から、有機農法に徹してきたエトナで最初のBIOワイナリー。

「自然を守ることは、人の健康を守ること」という思いのもと、よりサステイナブルな方法でオーガニック栽培を続けている注目の生産者だ。

 

銘醸地「エトナ」で初のBIOワイナリー

エトナ地区 コントラーダブランダーノ。ここでは古代ギリシャの時代からワイン造りが行われていた。

ディノ・コンタンティーノ氏が、エトナでワイン造りを始めたのは、1970年代。

世界ではまだ「農薬を大量に使うことが当たり前だった」頃から、有機農法に徹してきた。

『エトナの自然をありのままに伝えたい』という強い信念を持ち、これまで数十年にわたって農薬や化学肥料を使わない栽培を徹底してきた。

2002年にはエトナで初のBIOワインの認証を取得。

地表にはあえて雑草が大量に生えているが、実は「地表付近」のことはブドウには関係がない。根は地中深く、数十メートルも伸ばしているからだ。

ブドウ自体の力を強めていけば農薬は必要ないのだ。

エトナ山南東斜面にある畑 

TERRA COSTANTINOのブドウ畑が、位置しているのはエトナ山の「南東斜面」

地中海を見渡せる、美しい畑でブドウは育っている。

南からの暖かい風を受けつつも、冷たい北風からはエトナ山によってしっかりと守られている。

標高500mほどの高地は、昼と夜の寒暖差が激しく、真夏には1日の気温差は30℃にもなる。そのおかげで、ブドウは酸を心地よく残したまま完熟していく。

 

毎年のように噴火するエトナ山の恩恵を受ける土壌

世界遺産にもなっている、ヨーロッパ最大の活火山「エトナ」は、毎年のように噴火している。

噴火は脅威でもあるが、土壌にとっては、大切な役割を果たしている。

火山灰の「恩恵」を受けた独特の火山灰土壌は水捌けがよく、天然のリンやカリウムを豊富に含むからだ。

天然の栄養素が多く含まれた土壌で、ミネラル分を豊かに吸収したブドウは凝縮した美味しさをもって完熟する。

 

プレフィロキセラのブドウ

TERRA COSTANTINOは、フィロキセラに犯されていない、非常に樹齢の高いブドウの樹を見つけることの出来る唯一の土地でもある。

特に、古木が今も育つエリアでは、樹齢100年を超えるブドウも身を着けている。実は正確な樹齢が分からないと生産者も語るほどの「古樹」だ。

 

サステイナブルなワイン造りでエトナの自然の味を後世に残す。

栽培はもちろん醸造も、より自然な方法に任せている。

山の中腹地下にある醸造所は、いつでも自然のクーラーが効いていて完璧な湿度・温度だ。

時間も手間もかかるが自然酵母にこだわり、毎日ワインの状態を確認しながら醸造していき、ステンレスタンクと、樽で熟成させていく。

完成したワインは粗いフィルターだけを通して作り、ブドウ本来の成分を瓶内に残している。普通より澱が多く発生して浮遊していることが多いが、見た目を重視するのではなく生きているワインとして、熟成の過程を楽しめるナチュラルワインだ。

エトナの魅力をそのまま伝えたいと願う生産者の気持ちが現れている。

 

世界に誇れるエトナの味を

恵まれた気象条件、土壌。地中海のブルゴーニュと評される銘醸地エトナ。

いま世界から注目を受けている。

現在は、息子のファビオ・コンタンティーノも醸造に携わり、世界にエトナの魅力を発信している。敷地内には、ブドウだけでなく、オリーブやくるみ、たくさんの果物が育ち、本来の多様性も壊すことのないようにしている。

「自然を守ることは、人の健康を守ること」という思いのもと、よりサステイナブルな方法でオーガニック栽培を続けている注目のワイナリーだ。

 

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