スペイン・ソモンターノ「Bodegas Osca」 

生産者:アンヘル・ボルエル(左)フェリックス・ボルエル(右上)グレゴリオ・ボルエル(右下)
D.O.ソモンターノ

1984年設立。土地を尊重し、最高品質のワインを生産するために努力を惜しまない「ボルエル3兄弟」が経営する小さなボデガ

 

ピレネー山脈に見守られるワイナリー

スペイン北部アラゴン州。フランスにほど近い場所に、DOソモンターノはある。

「山の麓」を意味するソモンターノは、壮大なピレネー山脈の麓にある標高の高いエリアだ。

美しい情景のエリアは、標高の高さから「独特の地中海性気候」で、ブドウにとって最適な環境である。

 

自然の力を最大限に引き出す畑

Bodegas Oscaの畑が位置するのは、標高の高いソモンターノでも最高地点である「海抜530m」

土着品種に加え、メルローやシャルドネなど世界品種も多く栽培している。

畑を訪れて印象的だったのは、剪定した枝を敢えて残していたこと。

落ちた枝は土に帰り、栄養となっていく。自然のサイクルを大切にしていくのが信条だ。

さらに肥料として用いるのは「葡萄の果皮」

葡萄の果皮からつくられた肥料は、フワフワで程よい湿度を土壌にもたらしている。

 

この畑では、灌漑を一切行っていない。乾燥したスペインでは灌漑を行ってブドウに給水するのは一般的だが、ありのままの土壌を大切にすると共に、貴重な資源である「水」を大切にするためだ。

乾燥した土地で灌漑を行わずにブドウが育つのは、なにより土壌を大切にしていることの証拠だ。

もともとの石灰岩土壌に加え、葡萄の枝や石ころが、雨が降った際の土壌の水はけを良くすると同時に保水してくれる。

ワイナリーまでは車で10分!収穫したブドウは酸化する前にワインメイキングに入れるので酸化防止剤は必要ない。

「ブドウの味をそのまま閉じ込める一番良い方法は、かつての造り方のように収穫した葡萄をすぐワインにすることだ」

 

14世紀から使われている「地下セラー」

Bodegas Oscaの地下には、14世紀から使われている地下セラーがある。

乾燥したスペインの地において、湿度を保った「地下セラー」はワインに欠かせないものになっている。

積み重ねられた樽からは、ワインの複雑な香りが立ち込める。

14世紀のエッセンスがワインに取り込まれる空間は、どこかタイムスリップしたような気持になる。

 

「受け継がれてきた土地」を表すワインをお届するために

Oscaは、ボルエル3兄弟が営む小さなワイナリー。

歴史ある「ソモンターノ」地区でワインを生産し続けるために。土地を自然を後世に残すために。

よりサステイナブルな取り組みをつづけている。

世界品種がほとんどのソモンターノで「歴史ある品種」を守っていく事も使命だと感じている。

努力をいとわず、1本1本の願いをこめたボトルは、この歴史あるソモンターノの大地と、飲む人一人一人の絆を感じさせるワインになっている。

「Bodegas Osca」おすすめワイン

 

▶このワイナリーのワイン一覧は コチラ から。