ソムリエが考える「おうちワイン」を美味しく飲む温度

「白ワインは冷やして、赤ワインは常温で」

ワインの温度について、そんな話を聞いたことはあるかもしれません。

実は『ワインは温度によって風味が全く変わる飲み物』なのです。

「夏場でも室温の赤ワイン」や「冷蔵庫から出して直!の白ワイン」を今まで飲んでいた方。

ぜひ温度を変えて試してみてください!

適切な温度を知っていれば、いつものワインがもっと美味しく飲めること間違いなしです。

 

この記事では、主に3,000円位までのワインを楽しむ「温度の目安」をお伝えしています。
もっと高くて良いワインの場合はセラーで保存して楽しんで下さいね。

 

ワインの温度の違いとは?

ワインを冷やすと・・

ワインを冷やすと、甘味が抑えられてスッキリした味わいになります!

フレッシュになりますが、渋味や酸味は感じやすくなります。

「キリっと楽しみたい白ワイン」は、冷やして飲むのが美味しいのは、このためです。

ただし、冷やしすぎると、風味や味が分からなくなってしまうので注意です!

 

ワインの温度が上がると・・

ワインの温度が上がると、甘味を強く感じるようになり、酸味や渋味がまろやかになって、香りもよく広がるようになります。

しかし温度が高すぎると、アルコール感の強すぎる重~い味わいだけを感じてしまいます。

これが「ワイン嫌い」になってしまう原因の一つのようです。

 

厳密になる必要はありませんが、ワインの温度を気にしてみると、味わいは驚くほど変わるんです!

 

赤ワインを美味しく飲む温度とは?

”ミディアムボディ”や”ライトボディ”の赤ワインは「12℃~14℃」
しっかりした”フルボディ”の赤ワインは「16℃~18℃」

実は、赤ワインは種類によって「飲み頃の温度」が異なります。

どの温度で飲めば良いのかハッキリ分からなければ、13℃~16℃からスタートしましょう。

ワイングラスで飲んでいる間にも温度は上がっていきます。

最初はイマイチだなと思っても温度が上がると、ふくよかな旨味を感じられて新たな魅力を発見できるかもしれません。

ゆっくり食事しながら楽しんでみましょう。

赤ワインを最適な温度にするには?

赤ワインも飲む前に冷蔵庫で少し冷やしましょう!

入れる前のワインの温度にもよりますが、1時間ほど冷蔵庫で冷やせば、「14℃前後の飲み頃ワイン」になります。

「もう少し冷たい方が好み」と思ったら、次の1杯まで冷蔵庫に戻して冷やしておきましょう。

冷蔵庫で保存している赤ワインを最適温度にするには?

赤ワインも気温が高い時期には常温ではなく「冷蔵庫」でワインを保管しましょう。

しかし、冷蔵庫で冷やし過ぎた赤ワインは、渋味を感じられてあまり美味しくありません。

冷蔵庫(約3℃)に入れている場合は、飲む1時間半前に。野菜室(約6℃)に入れている場合は、飲む1時間前にテーブルに出しておきましょう。

室温が高めの季節なら、飲む時には、ちょうど良い温度に。デイリー赤ワインもいつもより美味しく楽しめますよ!

「赤ワインは常温で」と言われていたのは・・・?

実は、これは「フランスでの常温」なのです

フランスは夏でも気温がそこまで上がらないことや、石造りの建物、地下の貯蔵室など、私たちから見れば涼しい「12~15℃」を常温と考えています。

とくに真夏の温度が全く異なる日本で、同じ様に室温で飲んでしまっては、ワインの良いところが全然ひきだされません。

※最近では、欧州の夏は暑すぎて少し変わってきているようです。

 

白ワインを美味しく飲む温度とは?

ライトで軽快なタイプの白ワインは「8℃~10℃」
しっかり重めの白ワインは「10℃~12℃」

白ワインも種類によって飲み頃の温度は異なります。

最適な温度が分からない場合は「低め」からスタートしましょう。

冷やさない方が美味しいと言われる重めのタイプでも、冷やして飲んだ方が自分には”好みの味”かもしれません。色々試してみましょう!

白ワインを最適な温度にするには?

白ワインは2~3時間ほど冷蔵庫で冷やせば、8℃前後の飲み頃ワインになります。

夏場など、もともと冷蔵庫で保管している場合は、飲む10分前くらいに出せば十分でしょう。

 

ロゼワインを美味しく飲む温度とは?

ちゃんと冷やした「7℃~12℃」

薄いピンク色のロゼ、特に甘口のロゼワインならしっかり冷やしてからスタートがオススメです。

冷蔵庫から出してすぐグラスに注ぐぐらいで良いでしょう。

色が濃い目のロゼワインなら、少し温度が高い方が味わいを感じられます。

冷蔵庫で保存している場合は、出してから15分ほど置いてから飲み始めましょう。

スパークリングワインを美味しく飲む温度とは?

良く冷やした「4℃~6℃」

冷蔵庫から出してすぐの温度です!

飲む前には5時間ほど冷やしておくと最適な温度になります。

良く冷やすと、泡もしっかり出て、スパークリングワインの醍醐味を十分に味わえるでしょう!

もちろん、美味しいシャンパーニュの場合は、温度が少し上がっても楽しめるので、食事と合わせて1本楽しむの良いでしょう。

色々試して自分好みの味を見つけましょう!

ワインには、色々なルールがあって・・面倒臭いお酒と思われがちですが、そんな事はありません。

カジュアルなものは、特に「自分で好きなように楽しむお酒」です!

「おうちワイン」は、友達や家族と一緒に、またTwitterに書き込んだり、共有しながら色々楽しめるのが醍醐味です。

フルボディのしっかりした赤ワインを冷蔵庫でしっかり冷やして飲むのは、ワインの世界では非常識と言われるかもしれませんが、暑い日にはとても美味しいものです。

冷やす目安の時間や、冷蔵庫から出す時間の目安も、気分や季節によって変えて色々楽しんでみましょう。

今までとは違う『ワインの魅力』に気づいちゃいます!

 

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