デザートワインの甘~い魅力

飲んだ瞬間、幸せを感じる甘い味わいと香り。
1口飲むと、まさに大人の至福の時間を楽しめる1本。

今日はスイートな甘口ワインについてです♡
おうち飲みでも、レストランでも、そしてギフトにもピッタリ。

お好みのものを選んでみましょう!

 

 


甘口ワインとは

まるで砂糖がたっぷり入っているかのような、甘い魅力たっぷり、アルコール度数の高いスイートワイン。

普通のワインとの違いはどこからくるのでしょうか?

それは「葡萄の甘味を凝縮させること」からきます。そのために、凍らせたり、干したり、乾燥させたり・・

また、アルコール発酵は酵母が糖分を餌にすることによって行われるので、糖分が多いほどアルコール度数は高くなっていきます。
そのため普通のワインに比べると、糖分が高く、アルコール度数も高く、少しトロっとしたワインになります。

もちろん甘味を凝縮させるには手間暇がかかるので、一般的にお値段も少し高くなり、たいていは通常のボトルよりも少ない量で売られています。

では甘口ワインの秘密を探っていきましょう!

 


アイスワインとは?

有名な甘口ワインの1つ、アイスワイン。
その名の通り、収穫する前に樹の上で凍らせて、アイスにした葡萄から造るので産地は寒いところ。カナダやドイツなどが有名です。

なぜ凍った葡萄からワインを造ると甘くなるのでしょうか。

夏にスポーツドリンクを凍らせて外に持って行った日の事を思い出してください。溶けきる前に飲み始めると、最初のうちは濃くて甘いドリンクが飲めますが、後半になってくると、味がなくなります。糖分の多い部分が先に溶けていくので、後半は「ただの氷」だからです。

アイスワインの造り方もこれと同じです。
凍った葡萄の甘味の強い部分が先に溶けていくので、そこだけを使って甘~い
ワインにします。

寒い中、手摘みで収穫した葡萄のみを使うので高価になりますが、葡萄本来の甘さが凝縮した素晴らしいワインになります!

 

貴腐ワインとは?

読んで字のごとく「貴く腐った」葡萄を使います!
葡萄は農作物です。果物にとっての敵はカビ!!ブドウもそうです。

しかし!貴腐ワインで必要なのはまさに、そのカビ菌の1つなのです。

カビ菌がつくと、葡萄の果皮に穴が開いてそこから水分が抜けていきます。
果実から水分が抜けていくと残るのは甘さが凝縮した部分。糖度の高い葡萄になります。
(でも実は見た目はあまり美しくありません。「貴腐菌 ブドウ」で画像検索してみてください)

こういった葡萄は、もちろんどこででも出来るわけではありません。

午前中は湿気が多くカビ菌が発生するような場所ながら、午後には良く晴れて乾燥するエリア。

有名なのは、ハンガリーのトカイ、フランスのソーテルヌ、ドイツのトロッケンアウスベーゼが3大貴腐ワインと言われています。

希少なエリアで一粒一粒丁寧に収穫するので、とても手間がかかりますが、こうして糖度が非常に高くなった葡萄をワインにすると、こちらもとろりと甘い葡萄が完成します。

アイスワインが純粋な葡萄の味なのに比べて、貴腐菌独特の香りがつきます。

もちろん!カビ臭いわけではなく、ハチミツのようなナッツのような香りです。

 

パッシートとは?

イタリア語で「干し葡萄のワイン」という意味です。主にイタリアでつくられるワインに使われる名前です。

収穫した葡萄を数か月間、陰干しして「レーズン」にします。果物は干すと甘味が凝縮するので、もちろんこれも甘~いワインになります。

レーズンやアプリコットジャムのような香り。
もちろん種類にもよりますが、アイスワインや貴腐ワインよりも酸味があったり甘い蜜のような香りがするワインが多いです。

こちらも収穫してから数か月丁寧に陰干しするので手間がかかりますが、甘味も酸味もギューッとつまったワインになります。

 

甘口ワインの楽しみ方

代表的な甘口ワインの造り方を3つご紹介しました。

葡萄本来の甘さが引き立つアイスワイン。ハチミツやナッツの香りもする貴腐ワイン。
レーズンの様な香りと味わいのパッシート。

微妙な違いを飲み比べてみるのも楽しいです。

もちろんいつ飲んでも楽しいですが、一番のオススメは「食後」です。

 

まずは定番。チーズとご一緒に。ブルーチーズなど塩気の多いチーズと楽しむのが最初はオススメです!

そして「甘いものと甘いもの」の組み合わせも是非♡アイスクリームやタルト、チーズケーキなどと。

日本では食後のデザートはコーヒーや紅茶と一緒に楽しむのが一般的ですが、ヨーロッパでは「甘いものにさらに甘いもの」と楽しむ甘さの相乗効果!
しかし不思議なことにこれがとっても良く合うのです!

余談ですが、ヨーロッパではこんなデザートの後に、エスプレッソやティーを頂く事が多いです。
この流れ・・意外とハマりますよ♡

 

【おすすめパッシートワイン】

 

シチリア島のモスカート種100%。「熟れ過ぎ」と言われるほどまで熟してから一粒づつ手摘み収穫し、陰干しして甘さをギューと引き出したワイン。

実は、開けてから2週間くらい経った時が実は1番美味しい!「ブランデー?」とも思ってしまうほど。どんどん変わっていく味の変化も共に是非、ちびちびとお試しくださいませ!

詳しくは コチラ から