理想のシャンパーニュを

先日Cuvées Camilleの当主「オリヴィエ・ボンヴィル」とお話できました。

 

本当ならば、今夏に直接お伺いし、メゾンに泊まらせていただいて、

畑や作業を見させていただくという予定を立てていたのですが、、

こればかりは仕方ないですね(-_-;)

 

というわけで、先日zoomでオリヴィエとミーティングをしました。

その際、ヒストリーや地質などについて色々と聞かせていただいたので、

まずは、ご紹介させていただきます!

 

 

オリヴィエの曾祖父はオジェ村で葡萄を栽培していたそうです。

そんな理由から現在もオジェにも畑を所有し、

後述しますが、オジェの地層についても、やたらお詳しいわけですね!

曾祖父は、初期は葡萄を売却していましたが、

第一次世界大戦後には、RMとしてシャンパーニュの製造をしていたとのこと。

ルーツはそこにあったんですね!

 

メゾンを今のアヴィーズ村に移したのは、1970年代に入ってから。

オリヴィエの祖父がアヴィーズ村に10ヘクタールの畑を購入したのが始まり。

(ちなみに、オリヴィエ曰く「当時のアヴィーズの畑は今のように高価ではなかった」そうです!)

その頃からオリヴィエのご両親も加わり、アヴィーズにおけるシャンパン造りが始まりました。

これが、かの有名な「フランク・ボンヴィル」(1973年~)の誕生です!

 

ご両親の時代に「製造における近代化が一気に進んだ」と仰っていました。

オリヴィエ自身は、専門学校、大学などでシャンパーニュに関する様々な分野を学ばれ、

1996年にフランク・ボンヴィルの3代目となられました。

「自分が受け継いだ時には全部揃っていて、幸運だったよ(笑)」

とジョークを飛ばしていましたが、

彼の凄いところはその先の会話でより明らかになります。

 

 

 

現在、ボンヴィル家はシャンパーニュに25ヘクタールの土地を有し、

アヴィズに加え、オジェ、メニルシュールオジェ、クラマンにも畑を所有しています。

 

その中で、オリヴィエはネゴシアンとして、

超有名なグランメゾンの、しかもプレステージキュヴェ用として

アヴィーズ産シャルドネも供給しています!

 

さすがグランクリュ・アヴィーズのシャルドネですね!

 

そして

オリヴィエは、そのプレスティージキュヴェ用の葡萄よりさらに上の

強いて呼称するなら[極上葡萄]をほんの少しだけ取り分けました。

キュベ・カミーユに使用するためです!

アヴィーズの中でも選りすぐったグラン・クリュは約3h!

 

そんな[極上葡萄]を使い

さらにメゾンの地下で約8年という

非常に長い熟成期間を設けて

Cuvées Camilleを製造しています。

 

さすが

Japan Champagne of the Year 2019

ミレジム部門 Gland comet 受賞した

Champagneです!

 

私がお伺いしたかったのは

カミーユに取り掛かろうとした動機というか

彼を動かしたものは何かということでした。

 

 

オリヴィエは

「自身が生まれ育ったアヴィーズ村を

知り尽くしたそれぞれのパーセルの個性に応じてアサンブラージュし

自身が理想とするアヴィーズ村のイメージに合うような

シャンパーニュを作りたかったから」

と答えてくれました。

(彼のフランス語の発言をもとに日本語にしているので少し硬い感じになってしまいますが、

こんな感じのニュアンスを受け取っていただけましたら)

 

 

だからこそ

 

偉大な村の名

 

そして

 

愛する娘の名

 

最も大切な2つを冠するに

ふさわしいシャンパーニュを作り上げたんですね!。

 

これほどの愛情と情熱が注がれたシャンパーニュが

Cuvées Camille なんですね!

 

彼との会話は本当に楽しく

いつもすぐに時間が過ぎてしまいます。

素晴らしい時間でした!

 

1日も早くシャンパーニュに伺える日が来ることを、ひたすら願っております。