PUPILLOを訪ねて

本格的な夏が訪れる少し前。

新入荷するワイナリーを訪ねてシチリアに向かいました。

 

シチリア南東部に位置する街シラクーザ。

旧市街のオルティーザ島は2005年世界遺産に登録されました。

この街の歴史は古く紀元前6世紀にギリシャ人に発見され

植民地都市として繁栄した頃から始まります。

 

今でもここにはギリシャ時代の名残として、

島の中心には堂々としたアポロ神殿の柱が、残っていました。

街中にそびえ立つこの遺跡に圧倒されます。

 

旧市街の中心にはバロック様式のファザードが美しいドゥオーモ。

紀元前5世紀に建てられたアテナ神殿が改装され教会となったもの。

文化の入り混じった歴史を感じます。

 

街中には美しいレストランが立ち並び、今日も新鮮なシーフードとワインを楽しんでいるでしょう。

ちょうど開店前の時間。

シチリアらしい色合いのテーブルセッティングです。

 

さて、そんな市内から車で15分ほど行くと

13世紀に建てられた狩猟のための豪勢な館が現れます。

この場所こそ、今回日本初輸入となるワイナリー

「PUPILLO」です。

美しい花々が咲き乱れる城内(ワイナリー内)。

世界中から植物を集めることを趣味としていたオーナーは

自然を愛する素敵な方でした。

 

 

また、美しい乳白色の城壁のいたるところには年代物のモザイクやレリーフが埋め込まれていました。

どれも城の改修の際に周囲から出土したもの。

丁寧に大切に保管されていましたが、決して仕舞い込んだりはしていないのです。

 

出土品の中でも、PUPILLO家にとって宝のようなものがこちら。

ぶどうの樹をかたどったイスラム風のアーチは、

はるか昔からこの場所でワインがつくられていたという証拠とも言えます。

 

城の前には、そのままの形で残された中世の醸造所があります。

もちろん現在は使われていないものの、大切に保存されています。

(ウエディングなどで使うこともあるそうです)

 

過去の歴史の重みを感じる建物は、どこも魅力的で

圧倒的な歴史の深さを感じられました。

古いものを大切にし、新しいものを取り入れてきたワイナリーの味をお楽しみください。

 

PUPILLOのワインは、コチラから。

https://wine.soleic.jp/products/list#puppillo